赤ワインは、ポリフェノールを多く含んでおり、大変健康にいいものです。おいしい赤ワインを適量飲みましょう。
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昨今の赤ワインブームに火をつけたきっかけは、フレンチ・パラドックスにありましたが、フレンチパラドックスを簡単にいえば、 「フランス人は、先進諸国の中でも、バターや卵、肉料理などをたくさん取って脂肪の消費量が多いが、それにもかかわらず冠動脈疾患の死亡率は他国に比べてむしろ低い。」ということです。
そこで登場したのが、「赤ワインを飲むと血液中の抗酸化能力が高まる。」というもので、赤ワインに含まれるポリフェノールは抗酸化作用を有し、動脈硬化を防ぐことができるという論文が、朝日新聞で取り上げられ、赤ワインブームがおこったといわれています
その後、ワインの効果を裏付ける新たな研究結果が発表されました。。36,250人の中年フランス人を12〜18年観察し、ワインとビールとでは死亡率が異なるかどうかについて調べています。その結果、ワインもビールも虚血性心疾患による死亡率を低下させます、アルコールに換算した場合、ワインの方が少量で抑制効果がみられたのです。しかも、ワインなら1日あたり250〜350ml飲むことで、何とがんによる死亡率も低下したということです。やはりワインは他のアルコールとは違うようです。
しかしここで注意しなくてはいけないことは、確かにフランスでは虚血性心疾患による死亡率は実際低いものの、アルコールに関連したガン、アルコール依存症、肝臓疾患などは、英国にくらべて2〜3倍とはるかに高いのです。結局、飲み過ぎてしまえば、かえって健康に悪いのは他のお酒と同じことです。健康のために飲み過ぎないことが重要です。
ポリフェノールとは、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなど植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。糖分の一部が変化したもので、植物自身が生きるために持っている物質ですが、人のからだの中に入っても、抗酸化物として有効に働くことがわかっています。
ポリフェノールの効果は、体内に蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害し、高血圧、動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病などを予防することです。がんや老化の原因になる「酸化反応」は体の中で常に起きていますが、赤ワインを飲んだ後は、体の抗酸化力が高まって活性酸素の発生が抑えられます。
なお、ブドウに含まれるポリフェノールの量は種に最も多く、全体の65〜70%を占め、果皮は25〜35%、果肉には2〜5%と少ないため、果皮と種を使わない白ワインでは、ポリフェノールの含有量は赤ワインの約10分の1しかなく、ロゼでは半分くらいです。
赤ワインの中には、フラボノイド、アントシアニン、カテキンをはじめ、シンプルフェノールやタンニンなど、ポリフェノールのオンパレードといってもいいくらい多種類のポリフェノールが含まれています。
ワインは老人性痴呆の予防にも効果があるとされていますが、これはワインのポリフェノールが、脳内の過酸化物質を抑えるからだと考えられています。また、赤ワインには血流を良くし、血小板が固まるのを抑える働きがあります。つまり、ポリフェーノールの宝庫赤ワインを日常的に飲むことは、心臓病だけでなく、痴呆症の予防にも効果があることは確かなようです。
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同じ赤ワインでも、ブドウの品種や製造方法によってポリフェノール量は変わってきます。色が濃く、味に渋みのある“フルボディー”と呼ばれるワインほど、ポリフェノールの含有量が多いとされています。
ポリフェノールが特に多い品種とされているのは、フランス産では「メルロー」「カベルネ・ソーヴィニョン」「カベルネ・フラン」、イタリア産は「ネッビオーロ」、アメリカ産では「ジンファンデル」などです。また、同じ銘柄では、年代の古い方が良いです。
ただし、ワインにポリフェノールが含まれるのは、製造の過程でポリフェノールを多く含む葡萄の皮を一緒に潰すことにより含まれるためで、どんなに高いワイン、安いワインであろうと製造方法は変わらないため、安いワインでも効果は同じです。
ただ、葡萄の品種によってポリフェノールの含有量が違います。日常的に摂取するなら経済的にも低価格なワインで十分だと思います。ただしくれぐれも適量は守ってください。